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NISSAN GLORIA DELUX 6

 1959年からプリンスの旗艦の役割を担ってきたグロリアは、1967年のフルモデルチェンジで三代目が登場する。このグロリアは、プリンス自動車の開発・設計なのだが1966年8月に日産自動車に吸収合併されたため、「ニッサン・グロリア」として登場することになった。つまりプリンス自動車と日産自動車が合併してすぐのグロリアと言うわけだ。販売元はもちろん日産自動車だが、元々グロリアはプリンス自動車の車なので設計はプリンスで行われた。
 なんと言っても特徴的なのは、縦型のヘッドライト。当時の人たちには、タテグロ(タテ目のグロリア)というニックネームを付けられて親しまれた。同様のデザインが1960年代のアメリカ車(キャディラック、ポンティアック等)にも見られ、アメリカ車的雰囲気を持つことから、のちに「代用アメ車」としての人気も高まっていった。
 エクステリアは、同じくプリンス自動車がほぼ全ての設計を手がけた日産・プリンスロイヤルとよく似たデザイン(「ロイヤルライン」と呼ばれた)であり、プリンス自動車陣は皇室で使用されるプリンスロイヤルと供にこのA30型グロリアが走る姿を夢見ていたが、日産との事実上の吸収合併によりこの夢が果たされることはなかった。 発売当初のグレード体系は、上から、スーパーデラックス、スーパー6(以上6気筒)、スタンダード(4気筒ガソリン・LPG)、それとバンデラックス(6気筒)、バンスタンダード(4気筒)を用意。末期にはスーパーデラックスを豪華に仕立てたGLが追加された。
 今回登場のグロリアバンは、豪華なビジネスコマーシャルカーとして登場し、全長・全幅をセダンと同一の余裕あるサイズとしつつ、全高は55mmアップして1500mmとしている。装備ではリアシートのワンタッチ折り畳み機構や、跳ね上げ式テールゲートを採用した。
 グロリアと聞けばプリンスを代表する高級乗用車を即座に連想するが、このバンのデザインも、実用性一本というバン本来の性格からは少し外れ、歴代のグロリアが持つ優雅なイメージを随所に残したものとなっている。Cピラー並みに大きく後傾したDピラーや、その先のノッチバック風のテール処理などに、先にも書いたロイヤルルックと呼ばれた三代目グロリアの独特の雰囲気が貫かれている。
 このクルマこそ、「客貨兼用」という言葉がまさにピッタリくる贅沢なバンなのではないだろうか。
 

OWNER : H.TAKEMURA


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