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KAWASAKI 120 C2SS

 1968年にデビューした、本格的トレール車のさきがけが『カワサキ120 C2SS』だ。先に発売されていた実用タイプのC1のエンジンをベースに、フレーム関係をパイプダブルクレードルフレームとしたスーパースポーツモデルではあったが、最高出力は11.5ps/7000rpmと当時のスーパースポーツモデルの中でも決して高い方ではなかった。しかし、フレームの軽量化により、数値的にはまったく問題はなく、非常にパワフルに感じられた。なんと115ccでありながら、車両重量は90cc並みの81kgという驚くべき数字だった。
 トルクに目を向けると1・26m-kg/5000rpmと数値的には目立たなかったが、低回転時からすでに高トルクが生み出され、全回転域にわたってトルクフルになるように設計されていた。
 これらのことから、このカワサキ120C2SSは、125ccのレベルを大幅に越し、175ccと同程度の性能を備えたモデルであったと言える。 このC2SSは、スーパースポーツモデルではあったが、ロードレースの素材としての評価はもちろん、それ以上にモトクロスレーサー(オフロードタイプ)の素材としての評価が高かった。
 性能的にも軽量&低速での高トルク、スタイルもまさにストリート・オフロードチックで、マフラーもアップを採用、ハンドルはブリッジ付の大アップハンドルであり、エンジン下部にはエンジンプロテクターまで取り付けられるなど、このまま一般公道を走らせるにはもったいないほどで、多少チューニングを行えばモトクロスレースに出ても立派な成績を上げる可能性も充分に秘めた第一線級のモトクロッサーと生まれ変わると思われるスーパースポーツモデルだった。
 まだまだオフロード的な要素も残るが、軽量でスリムなデザインは、後のトレール車の基本となっていく1台だった。
 

取材協力 :ISHIBASHI


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