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 1899年にヘンリー・フォードを擁して設立されたヘンリー・フォード・カンパニー。しかしフォードは経営陣との対立で会社を去り、1902年、ヘンリー・マーティン・リーランドが請われて後任となった。デトロイトを開拓したフランス貴族「Antoine De La Mothe Cadillac」にちなんで社名とブランドを「キャディラック」に変更、1903年から自動車の本格生産を開始した。これがキャデラックブランドの始まりである。1909年にはゼネラル・モーターズ(GM)の設立者ウィリアム・C・デュラントの求めに応じてGMグループ入りし、以後はGMの最高級レンジを担うモデルとして生産が開始された。
 フリートウッドとは、1927年以来、トップモデルにのみ与えられたネーミングだ。ラグジュアリーモデルに相応しく、アメリカ車最大のFRプラットフォーム(通称Dボディ)を長年愛用してきたが、1985年にフリートウッドのトップグレードであったブロアムをキャデラックの単独最上級モデルとして独立させると、ブロアム以外のフリートウッドのセダン/クーペは、ひとまわり小さい前輪駆動のCボディへと移行した。
 1990年代に入り、時代に乗り遅れた感のあったブロアムは92年モデルで生産が中止になる予定だったが、当時のクリントン大統領の公用車を造るにあたり、ブロアムは延命することとなる。
 今回登場の車は、その最終モデルにあたる93〜96年に製造されたブロアムシリーズ。正式にはフリートウッドのオプションパッケージにブロアムというグレードが付いたのだが、日本への正規モデルはブロアムエレガンスと称されていた。
 日本にはヤナセが正規輸入ディーラーとなり、93〜95年の3年間正規輸入され、その数およそ500台ほど。その中にはリムジンや霊柩車などの特装車も含まれるためセダンのディーラー車となるとその数はかなり少なくなる。従って今回の94年モデルのディーラー車であるブロアムエレガンスはその希少価値はものすごく高い。
 

取材協力:うなよし


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