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YAMAHA DX250

 「DX250」と言えば、DS6 (1969)の後継車として1970年発表されたレーサー「TD-3」のベースとなった生粋のレーサーレプリカだ。時市販レーサーだったTD3と共通のフレームを持っており、その技術をフィードバックした車体は非常に軽く、シャーブに吹き上がるエンジンとあいまって、峠道では水を得た魚のようなキビキビとした走りを披露していた。ヤマハが作ったレーサーレプリカ第1号とも言われている。強烈な加速力はなかったものの、気持ちのいいハンドリングはまさにレーサー仕様そのものだった。
 ちなみに「DX250」は、ブラックエンジンを量産車で初めて採用したオートバイでもある。
 エンジンは、空冷・並列・2気筒・ピストンリードバルブを採用し、ボアストロークは54×54のスクエアとされた新設計エンジンを鋼管ダブルクレードルフレームに搭載していた。最高出力30psを発揮していた。このエンジン形式は、冷却方式こそ違ってはいるが後のRZ-Rまで同じで、350・400と共通のエンジンだった。
 デザインもDS6から一新され、たちまち人気車となった。前後18インチホイールにドラムブレーキの組み合わせで、公称最高速度は160 キロメートル、0↓400mは14・8secを記録した。
 YDS-1からはじまって90年代のTZRまで続いたヤマハ伝統の2ストツイン250スポーツの中で、空冷として完成の域に達したのがDX250かもしれない。
 その後、1973年モデルチェンジし、車名もRDに変更された。
 


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