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 1970年フォード・マスタングのヒットにならってデビューした量産車としては日本初のスペシャリティー・カーが登場した。それがセリカ(A20系)だ。今ではセリカと言えば『WRC』というイメージも強いが発売当時はどうやら「街乗りのカッコイイ車」がコンセプトとしてあったらしい。当然、初めからレースを意識して造られた三菱のランサー・エボリューションやスバルのインプレッサなどと比べてもラリーにおいては有利と言う訳ではなかった。その当時誰も『WRC』で優勝するとは思わなかっただろう。しかしセリカは数々のモデルチェンジを繰り返し実際に今回登場のセリカGT-Four(ST185)でメイクスとドライバーの両タイトルを掴むことになる。

 初代、2代目と積極的にラリーに参戦したセリカは3代目でより一層スペシャリティーカーの要素を強めグループB時代のサファリラリーでは怒濤の3連覇を達成した。そして1985年セリカは4代目にして大変革を遂げる。この代からFFとなったセリカは『流面系』と呼ばれる流れるようなスタイリングを採用。トヨタ初のフルタイム4WDであるセリカGT-Four(ST165)が登場する。ちなみにこのモデルは映画「私をスキーに連れてって」にも登場し、大人気車種となる。そして遂に1989年、後に『WRC』を制覇することとなる5代目にモデルチェンジ。シャーシは先代の流面系をベースとしながら、サスペンションのリファインが行われ剛性が上げられた。その後WRC用のホモロゲモデルであるGT-Four RC(ST185)が登場する。空冷インタークーラーとセラミックタービンを搭載したST185は1989年から登場していたが、水冷インタークーラーとメタルタービンを搭載したGT-Four RCをベース車両に選んでからWRCへの参戦を始めた。そして1993年には、遂に宿敵ランチア・デルタ・インテグラーレを倒し、WRC優勝車となった。発売当時レースの世界では圧倒的に不利といわれ続けた車で世界一のラリーカーを造ってしまうなんてトヨタの技術に世界が脱帽した瞬間でもあった。

OWNER:K.HASEGAWA



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