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 今現在タイヤメーカーとして世界にその名を知らしめるブリジストン。しかし、かつてはモーターサイクルメーカーとしても世界の第10位にランクされる超有名ブランドであったことを皆さんはご存知だろうか?そんなブリジストンが最後の市販モデルとして登場させたのが今回取材した「ブリジストン350GTR」だ。
 1967年、目前に迫った高速道路時代に向けて、2ストロークメーカーは競って350ccの高性能モデルを登場させた。そんな中、対米輸出用としてその最高峰に位置付けられた350GTRは、新車当時のスペックで最高出力40馬力、最高速はなんと176km
/hという俊足ぶりを発揮するスーパー・スポーツモデルだった。フェーエルタンクの形状は米粒型と呼ばれる独特のスタイル。ミッションは6速で全段踏み込むタイプでどんなコーナーでも素早い立ち上がりが可能になっており、乾式クラッチの採用などレーサー並の装備が与えられていた。タイヤは今ではめずらしい19インチが採用されている
 アメリカだけでなく極少数の350GTRはイギリスへも輸出され、日本の2ストローク・エンジンのレベルの高さを見せつけた。しかし現在のブリジストンでは考えられないが、アメリカ、イギリスの両国でのタイヤの評判がともに良くなかった事とフレームの剛性不足により、非常に高かったエンジンの評価にもかわらず後に生産されたレーサーは華々しい活躍を遂げる事はできなかった。
 その後1968年秋、遂に350GTRは生産を終了する事となった。

80年代のバイクとは思えない扱いやすさ速さ


取材協力:プロショップ・ツール・オン



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