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1904年、フレデリック・ロイスの作った2気筒のクルマに乗ったチャールズ・スチュワート・ロールスはその完成度に驚き、独占販売を申し込んだ。ブランド名は2人の名前を組み合わせたロールス・ロイス。
 最高のクルマといえばフランス車だった当時、ロイスが目指したのは壊れない完全なクルマであり、ロールスが求めたのはフランス車を凌ぐ最高級のクルマだった。ふたりの考えを組み合わせたロールス・ロイスの目標は、音もなく静かでなめらかに走り、しかも永久に壊れることのないエンジンを持った夢のようなクルマだった。


 1965年ロールス・ロイスのメイン・モデルである『シルバー・クラウド』に変わる1台がデビューする。これが後の超ロングセラーとなる『シルバー・シャドウ』だ。ロールス・ロイスとしては初めてモノコック・ボディで、フロントにはダブル・ウィッシュボーン・コイル、リアにはセミ・トレーリング・コイルを配置した4輪独立懸架を採用、4輪すべてに油圧式パワーアシスト付のディスク・ブレーキを配置するなどメカニズムが一気にリニューアルされた。
 すべてがハイテクに彩られたシルバー・シャドウは同年代のどのクルマと比較してもメカニズムの斬新さでは一切ひけを取らず、クラシカルで保守的だったボディ・デザインはストレートを基調としたクリーンなフォルムにその姿を変えた。


 1977年、シルバー・シャドウはマイナーチャンジを行い『シルバー・シャドウ』が誕生する。シルバー・シャドウは当時のハイテクを駆使した前モデルからさらに進化し、ホイール・ベースを1/2インチ延長し、ラック&ピニオン・ステアリングを採用、フロントにはベンチレーテッド・ディスクブレーキの設置など今と比べても遜色のないものに変わっていった。
 しかし、15年に渡ってロールス・ロイスのメインモデルとして君臨し続けて来たシルバー・シャドウも1980年に登場するニューモデル『シルバー・スピリット』、ロング・ホイールベースの『シルバー・スパー』の発売によりその姿を消した。


取材協力 : 有限会社タルガオートギャラリー



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