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 コロナ王国の礎となった2代目コロナの発売から約2年半後、華々しくデビューした3代目コロナ(RT40)。当時一世を風靡していた日産ブルーバードに対抗できるよう2代目コロナをじっくりと熟成し、本格的な『B・C(ブルーバード・コロナ)戦争』に突入しようかという矢先にトヨタは大胆にも新しい車を投入したのだ。この思いきった決断は功をそうし、この3代目コロナはその後のトヨタの大躍進のきっかけと原動力となった。
 営業車向け・自家用車向けという隔たりをなくし丈夫一点張りで設計されたスタイルは全体にキュービックな印象を与え、従来のきゃしゃなイメージを一新させ「アロー・ライン」と呼ばれる力強くて大きい物に変更された。これは同時期のライバルであるブルーバード410とは際立った違いを感じさせる。また、このシリーズの通称にもなった「ブタッ鼻」と称される個性的なフロント・ビューはスクエアなイメージを、より一層高めるには充分だった。そして、発売5ヶ月後には宿敵ブルーバードを販売実績で抜き、国内販売の第1位という栄冠に輝くことになる。
 旧モデルと比べてあらゆる点で時代に先駆けたデザインを多く取り入れたRT40だが、最も目につくのは高速型の新エンジンが採用されたことだ。2R型と呼ばれるこのエンジンは1490ccの排気量を持つ直列4気筒のOHV。最高出力70馬力、最大トルク11・5kgm、945kgという重量も手伝って最高速度はコンスタントに140km/hを記録した。しかも開通仕立ての名神高速道路を使って「10万キロ連続走行公開テスト」と呼ばれる過酷なテストを実施し、『高速時代にマッチした丈夫で速い車』というイメージをしっかりとユーザーに植え付けることにも成功したのだ。
 昭和40年には世のスポーティ・カー指向を反映して1600Sが追加され、同年6月には日本最初の本格的な2ドアハードトップであるコロナ・ハードトップが登場した。このモデルの発売でコロナの国内市場におけるトップの座はさらに強固の物となったことは言うまでもない。



OWNER : 久保田自動車工業


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