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『月光仮面』でもおなじみの街乗り敵なしバイク
40代、50代のお父さん世代には涙が出るほど懐かしいTVヒーローものの代表『月光仮面』。疾風のように現れて、疾風のように去ってゆく。その時、いつも駆っていたいたバイクが今回登場の「HONDA CS92ベンリー」だ。最近でも懐かしの名番組を振り返るTVなどでもたまに目にする事もあるが、白黒画面に登場する「CS92ベンリー」は、今見てもスポーティでカッコよく目に写る。
もう、説明の必要もないほどあまりにも有名な神社仏閣スタイルを持つ125cc版ベンリーは、ビジネスタイプの「C92」、スーパースポーツタイプの「CB92」、そして、その中間に位置する「CS92」の3種類がラインナップされていた。当時としてはかなり斬新な、アップマフラーと赤いダブルシート、堂々とした車格は、カブにはない風格に溢れ、一躍人気の頂点に立った。よくCS92はC92にアップマフラーを取り付けただけだなどと称される事もあるが、実はセンタースタンドの取り付け方など専用部品が数多く採用されている。
いざ走り出すと、HONDAらしい非常に高回転型のエンジンが奏でる勇ましい排気音に耳を奪われる。しかし、エンジンはよく回るのにそれに反してトルクは割と細く、街乗りでは敵無しでも急勾配になるとちょっぴり寂しくなる。
このバイクはマフラーが腐りやすく、持っている人に聞くと左右でなんと25万円、新品のタンクのエンブレムも新品で3万円したとか。オーナーの息子さんがこのバイクを勝手にネットオークションで出品したところ、みるみる値を上げ26万円にまで跳ね上がったが、「50万円でも売らんっ!!」と一喝したという。それだけ希少価値の高い幻のバイクなのだ。
1966年には、CD125に姿を変え、今でもその血統は、ビジネスバイクとして生き続けている。
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