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 1970年代のスポーツカーとして登場したフェアレディZは、フレームを持たないフルモノコックのクローズド・ルーフ・ボディで登場した。その中でも最過激バージョンは、スカイラインGT-Rの心臓を持つZ432である。プリンス/ニッサンR380用のGR8レーシン・エンジンからフィードバックされたS20エンジンと世界に誇る日産の新星GTスポーツであるフェアレディとの組み合わせにより生まれたZ432は『究極に挑んだ一段上のグランツーリスモ』としての性格を持った高性能車だった。
 フレームをなくしたことによる低重心化の成功で、その操縦性が格段に上昇、日産の狙い通り、新世代のスポーツカーの代表的存在に成長していった。マグネシウム製の軽合金ホイールを標準で装備し、最高速度210km/h、0〜400Mカ加速タイムは、15・8秒という俊足ぶりを見せつけた。
 インスツルメント・パネルは、樹脂による一体形成で、ドライバーの直前にある大径の二つのメーターは左がタコメーター、右がスピードメーターで、燃料・水温などの小さいメーターは時計とともに中央部にドライバーの視線に合わせた視認性の良い角度でセットされていた。
 レース活動はワークスを含めて、当然ながらZ432に移行されていった。ZシリーズにAT仕様が追加されたのは、昭和45年の10月の事であったが、もちろんZ432は5速MTのままである。ちなみにZ432のネーミングは4バルブ、3キャブレター、2本(ツイン)カムという意味を表している。
 1971年、240Zシリーズが発表され、2年後の1973年から実施された排ガス対策に伴う改良がなされたことによりZ432は消滅した。

1927年式の当車は、「2ドア、2人乗り、オープン・ロードスター」という当時としては画期的なボディラインを持つ。今でも100km/hくらいは軽く出るという。オーナーはこの来るまで度々遠出するらしい。ただ、非常にくたびれるのが難点だとか!?

Z中の最過激バージョンは、GT-Rの心臓S20を移植されたZ432。Zに合わせてオイルパン、ステンレス製のエキゾースト・マニホールド、キャブのセッティング変更を行っている。

一体形成の合成樹脂性のインスツルメント・パネルの採用は、大胆な造型を可能とした。眼前のダッシュボード中央にまで広がったメーター群と、黒一色に統一されたインテリアがドライバーのスポーツ心を刺激する。


取材協力:オートサービス柳本

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