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社会の急成長と生産技術の進歩が生んだ量販車種「サニー」は、大衆車時代の幕開けを告げた日産の戦略車だった。
高度経済成長政策によって経済の規模が拡大し、技術革新による自動車の大量生産が可能となった昭和40年代、所得水準の急速な上昇と自動車生産の大幅なコストダウンによってマイカー所有が可能な時代が到来した。こうした背景の中、量産を前提とした大衆車第1号として日産は昭和41年の4月、まったく新しい大衆車としてサニーを発表した。B10型という型式を持つ初代サニーは、ボディタイプが2ドアセダンのみだった。
しかし、半年後に登場したトヨタカローラの前に苦戦を強いられることとなったサニーはヤング・マーケットを狙ったファストバック・クーペを加え、人気のテコ入れを図り、1年後には、4ドアがバリエーションに追加され、3速コラムのみだったトランスミッションに新しく4MTフロアと3速ATを追加、4速フロアシフト型はスポーツと名付けられた。
昭和44年8月、セダンとクーペの両方に最高級グレードとしてGLが追加され、翌年のマイナーチェンジまでに約70万台が生産され、輸出台数も7万台以上と爆発的なヒットを記録した。
DATA
サニーB10
●全長 3820mm
●全幅 1445mm
●全高 1345mm
●エンジン A10
●最大出力 56ps/6000rpm
●最大トルク7.7kgm/3600rpm
●最高速度 135km/h(推定)
OWANER:K.HIRAI
セダンのインスツルメント・パネルは大きな速度計が目立つシンプルな設計。
しかし、大衆車としては必要にして充分なものであったといえる。
「並のOHCより回る」と押された日産の傑作長寿エンジンA型のデビューが初代サニーだった。
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